2024年9月17日(火)
キリストの言葉「Lalia」
The “Lalia” Of Christ

「あなたがたは、なぜわたしの話していること(speech)がわからないのでしょう。それは、あなたがたがわたしのことば(word)に耳を傾けることができないからです。」(ヨハネ8:43)

冒頭の聖句で使われている2つの単語は同義語のように思えるかもしれませんが、驚くべき違いがあります。それは「話していること(speech)」(ギリシャ語:ラリア「Lalia」)と 「ことば(word)」(ギリシャ語:ロゴス「Logos」)は、「言葉 」の総称です。聖書には「 初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。」(ヨハネ1:1)とあります。

ロゴスは、スピーチ、アイディア、思考、メッセージという意味が含まれます。ロゴスは、メッセージを構成する本質です。ヨハネ1章14節は、神の言葉、あるいはロゴスが人となったことが、イエス・キリストであると教えています。神の思い、アイディア、意見はすべて、イエス・キリストの中に凝縮されているのです。

一方、「ラリア」は、言い方を表します。「ラリア」は、あなたの話し方を指します。つまり、身振り手振り、意味を含んだ意思疎通、異言、または発音かもしれません。イエスは、パリサイ派のユダヤ人たちが、主の言葉に疑問を持ったとき、こう言われました。「あなたがたは、なぜわたしの話していることがわからないのでしょう。それは、あなたがたがわたしのことばに耳を傾けることができないからです。」(ヨハネ8:43)彼らはイエスのメッセージ(ロゴス)を理解できなかったので、主の疎通方法(ラリア)を理解できなかったのです。

ヨハネ11章11節から14節で、主が弟子たちに言われた、その例が記されています。「『わたしたちの友ラザロは眠っています。しかし、わたしは彼を眠りからさましに行くのです。』そこで弟子たちはイエスに言った。『主よ。眠っているのなら、彼は助かるでしょう。』しかし、イエスは、ラザロの死のことを言われたのである。だが、彼らは眠った状態のことを言われたものと思った。そこで、イエスはそのとき、はっきりと彼らに言われた。『ラザロは死んだのです。』」(ヨハネ11:11-14) 同じようなことが、イエスが、幼い娘が亡くなったヤイロの家に行かれたときにも起こりました。「人々はみな、娘のために泣き悲しんでいた。しかし、イエスは言われた。「泣かなくてもよい。死んだのではない。眠っているのです。」人々は、娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑っていた。」(ルカ8:52-53)

彼らは、イエスのメッセージを理解できなかったので、主の「ラリア」を理解できなかったのです。もし彼らが、イエスのメッセージの中でイエスが誰であるかを知っていたら、状況は変わったはずでしょう。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。」(ヨハネ11:25)神の子として、あなたが神の家で御言葉と聖霊の働きに注意を払うことは重要です。それが、あなたがキリストのメッセージを学び、訓練を受け、養育される過程なのです。そのメッセージは、あなたにキリストの「ラリア」という言語を与えるのです。

祈り
愛する父よ、私の霊を養ってくださる御言葉に感謝します。私が信仰の王国の文化の中で成長するにつれて、御言葉は神の真理を明確に伝える言葉を与え、私の中に勝利の考え方を形成してくれます。イエスの御名によって祈ります。アーメン。

参照聖書
(ヤコブ1:22)また、みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者であってはいけません。

(マタイ13:13) わたしが彼らにたとえで話すのは、彼らは見てはいるが見ず、聞いてはいるが聞かず、また、悟ることもしないからです。

(ヨハネ8:43)あなたがたは、なぜわたしの話していることがわからないのでしょう。それは、あなたがたがわたしのことばに耳を傾けることができないからです。