霊的なものに焦点をあてましょう
Focus On The Spiritual
「あなたがたは、地上のものを思わず、天にあるものを思いなさい。」(コロサイ3:2)
ルカの福音書22章には、イエスが弟子たちと聖餐の交わりの中で、ご自分の差し迫った死を予告されたことが記されています。その時、弟子の一人であるイスカリオテというユダが、イエスを裏切ることを明らかにされました。その直後、ユダは祭司や律法学者に近づき、お金と引き換えに、彼らをイエスのもとに連れて行くことを約束しました。
彼らがイエスのところに着いたとき、イエスはこう言われました。「あなたがたは、わたしが毎日宮でいっしょにいる間は、わたしに手出しもしなかった。しかし、今はあなたがたの時です。暗やみの力です」(ルカ22:53)。イエスはなぜご自身が拘束されるとはっきり預言されていたにもかかわらず、「…今はあなたがたの時です。暗やみの力です」と言われたのでしょうか。それは、イエスの拘束の背後には暗やみの力があるということ、つまり霊的なものに対して注意を向けさせたのです。
これは、霊的に目覚めていることに対する完璧な例です。あなたは自分の考えや行動をコントロールしている人が誰なのかどれくらい意識していますか?あなたが何かを決めるとき、誰がその決定について責任を負うのでしょうか?あなたの肉体的な感覚で認識するのではなく、常に霊的なものに焦点を当てましょう。あなたの行動、思考、願望は、常に神によって促されたものであったのか確かめてください。聖霊にあらゆることからあなたを導き、案内するようにしなさい。あなたの思いを主に向けましょう。コロサイ3章2節には、「あなたがたは、地上のものを思わず、天にあるものを思いなさい」とあります。
永遠なる神の御言葉に心を置き、聖霊があなたの教師になるようにしてください。「肉に従う者は肉的なことをもっぱら考えますが、御霊に従う者は御霊に属することをひたすら考えます。肉の思いは死であり、御霊による思いは、いのちと平安です。」(ローマ8:5-6)
祈り
愛する父よ、私は聖霊の力によって、御言葉の霊的な実在、すなわち、真実なこと、誉れあること、正しいこと、清いこと、愛すべきこと、評判の良いこと、徳と言われること、称賛に値することに集中するよう意識的に私の心を働かせます。主の御名の賞賛と栄光のために、私は霊的に考え、御言葉に導かれた考えだけを受け入れます。アーメン。
参照聖書
(ローマ8:5-6)肉に従う者は肉的なことをもっぱら考えますが、御霊に従う者は御霊に属することをひたすら考えます。肉の思いは死であり、御霊による思いは、いのちと平安です。
(第二コリント4:17-18)今の時の軽い患難は、私たちのうちに働いて、測り知れない、重い永遠の栄光をもたらすからです。私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。
(ピリピ3:20)けれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。