６月27日（火）
祈りによって誘惑に打ち勝つ
Overcoming Temptation Through Prayer

「…いつもの場所に着いたとき、イエスは彼らに、「誘惑に陥らないように祈っていなさい」と言われた。そしてご自分は、弟子たちから石を投げて届くほどの所に離れて、ひざまずいて、こう祈られた。「父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください。」（ルカ22：39-42）

誘惑に打ち勝つための祈りの力を、我らの主イエス以上に実践した人はいません。ヘブル5章7節は、今日の御言葉で、イエスが父なる神に祈られた方法を教えてくれます。「キリストは、人としてこの世におられたとき、自分を死から救うことのできる方に向かって、大きな叫び声と涙とをもって祈りと願いをささげ、そしてその敬虔［すなわち、彼が輝かしい父のご臨在から切り離される恐怖の為にひるまれたこと］のゆえに聞き入れられました。」（ヘブル５：７AMPC）

父なる神から離れるということは、イエスが一瞬たりとも経験したくないことだったのです。そのため、イエスはひざまずいて祈られたのですが、そのとき、驚くべきことが起こりました、「すると、御使いが天からイエスに現れて、イエスを力づけた」（ルカ22：43）。44節には、「イエスは、苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた」とあります。

義人の熱烈な祈りは、大きな力を発揮し、ダイナミックに働くことを忘れてはならなりません（ヤコブ5：16）。イエスは苦悩の中にあって、より熱心に祈られました。その祈りは、聖書によれば、「汗が血の大粒のしたたりのようになって地に落ちた。」（ルカ22:44 AMPC）とあるほど、激しい祈りでした。

神に感謝をささげるのは、イエスの祈りが聞かれたからです。父なる神の御心に従い、私たちのために罪となり、私たちが父なる神の義となるようにされたのです。ハレルヤ！

イエスは祈りが終わると、弟子たちに教訓的なことを言われました。ルカ22章45-46節にはこう書いてあります、「イエスは祈り終わって立ち上がり、弟子たちのところに来て見ると、彼らは悲しみの果てに、眠り込んでしまっていた。」イエスは彼らに言われました。「なぜ眠っているのか？　起きて、誘惑に陥らないように祈っていなさい。」問題は、誘惑されることではなく、誘惑に陥ることです。イエスはここで、私たちが誘惑に陥らないように祈らなければならないことを示されたのです。

覚えておいてください。イエスは、父から引き離されるという恐怖を経験しようとして、「いやだ、こんなことはしたくない！」という誘惑と闘わなければならなかったのです。彼は祈らなければならないことを知っていました。なぜなら、彼自身がそう教えていたからです。「いつでも祈るべきであり、失望してはならない。」（ルカ18：1）

主のように、祈りに身を委ねましょう。祈りの場では、あなたの霊は神の完全な御心を見分けて歩むように整えられ、あなたの信仰は誘惑に打ち勝ち、状況に打ち勝つために強められるのです。あなたは、祈りを通して勝利に生きるために、毎日御霊の力によって力づけられるのです。ハレルヤ！

祈り
愛する主よ、祈りという特権と祝福を感謝します。この祈りの場は、私の霊が常に主の完全な御心を見分けて歩むように調整され、私の信仰が誘惑に打ち勝ち、状況を支配するために強められる場所なのです。私は完全に整えられ、主にあってその力の中で強められています。私は、今日も、そしてこれからも、栄光の勝利を収めることができます。アーメン。

参照聖句
（第一コリント10：13）あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。

（へブル5：5-7AMPC）ですから、キリストもまた、ご自分を高めて、大祭司とされたのではなく、「あなたは私の子である、今日私はあなたを生んだ」と彼に言われた方によって任命された[高められた]のです。また他の箇所で、神が「あなたは永遠にメルキゼデクの職[地位]に等しい[者として任命された]祭司である」と言っておられます。[イエスは]その肉のご生活[地上での生涯]にあって、激しい叫びと涙を持ってご自分を[いつでも]死から救う事の出来る方に向かって、はっきりとした特別の祈願[望まれたことだけでなく、必要とされたことについての祈願]と嘆願をささげられました。そして彼の紙に対する崇敬の為に[神をかしこむ彼の恐れと敬虔、すなわち、彼が輝かしい父のご臨在から切り離される恐怖の為にひるまれたことにより]聞き入れられました。