2025年5月25日(日)
牧師職の独自性
The Uniqueness Of The Pastoral Office
「こうして、キリストご自身が、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、ある人を牧師また教師として、お立てになったのです。それは、聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためであり、」(エペソ4:11-12)
冒頭の聖句には、使徒、預言者、伝道者、牧師、教師という、キリストの体における5つのミニストリーの賜物や役職が列挙されています。これらのミニストリーの賜物と職を通して、主はご自身の教会を建て上げ、すべてのメンバーがミニストリーの働きのために備えられるようにしておられます。
しかし、すべてのミニストリー職の中で、神が特に信徒たちの為に責任を持たせておられるのは牧師の職です。神の委託によって一定期間牧師として機能する者は他にもいがますが、必ずしも牧師の職に召されるとは限りません。神の働き人であるということは、教会を牧会しなければならないと思い込んでいる人がいますが、そうではありません。教会を牧会することは唯一無二の召命であり、神から特別に召されることなくそこに足を踏み入れることは、残念な極端な事態を招きかねないものです。
牧師職には、日頃から人々の問題に対処する特別な召しと能力があります。牧師として召されていない者がその役割を担うと、人々の重荷や課題が重くのしかかることがあります。信徒が共有する問題のいくつかが彼らに伝わり、同じような困難を経験することになることもあります。そのような状況に対処するには、神の力が必要です。
そのため、他の人のカウンセリングをした後、自分が解決しようとした状況の犠牲者になってしまう牧師もいます。それは、カウンセリングが牧会者としての召しや牧会者としての能力で行われなかったからです。ですから、召しに就くことは代価が伴います。
神の子どもたちに教えることが重要な理由は、多くの人がそれぞれの役職の違いや、それらが神のご計画の中でどのように機能しているのかを知らないからです。神に感謝します!主はご自分の教会を建てており、ご自分の奉仕者を訓練し、彼らがすべき仕事のために備えておられるのです。
祈り
愛する父よ、主の神聖な知恵に従って、キリストのからだの中に働き人を置いてくださることを感謝します。私は、主が私に与えてくださった恵みと能力の中で機能し、召しを全うして歩んでいます。正しい働き手がミニストリーの働きのために備えられ、配置され、大きな収穫をもたらし、神の栄光のために教会を築くことを宣言します。主の働きが栄え、義のうちに拡大しますように、イエスの御名によって祈ります。アーメン。
参照聖書
(エレミヤ3:15)また、あなたがたに、わたしの心にかなった牧者たちを与える。彼らは知識と分別をもってあなたがたを育てよう。
(使徒20:28)あなたがたは自分自身と群れの全体とに気を配りなさい。聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを群れの監督にお立てになったのです。
(ヘブル5:4)まただれでも、この名誉は自分で得るのではなく、アロンのように神に召されて受けるのです。