2024年7月25日(木)
巧妙な欺きから身を守る
Guard Against Subtle Deceptions

「そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「人に惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそキリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。」(マタイ24:4-5)

イエスは欺きに対する鋭い警告を発し、特に終わりの日にサタンが用いる狡猾な戦略を警告しました。それは、サタンがエデンの園で最初に利用したのと同じ欺く戦術です。

創世記3章1節から5節で、蛇がどのようにエバに、善悪の知識の木から取って食べてはならないという神の命じについて、狡猾に質問したかを教えています。エバは神からの命令を説明しましたが、蛇はその実を食べれば、神のように善悪を見分ける知恵を得るようになると言って、エバを欺いたのです。

蛇は神の命令を巧妙にねじ曲げ、エバにその正当性を疑わせました。要するに、サタンは、神がアダムとエバに有益なことを隠しているとほのめかして、神は彼らを欺いたと非難したのです。「 あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです。」(創世記3:5)

神に直面したエバは、自分が蛇に欺かれたことを認めました。しかし、その時はすでに毀損が起きていた時でした。彼女が欺かれた結果、二人は園から追放され、人類の罪と欺きとの闘いの始まりとなったのです。

神の真実性と善良さに疑念を抱かせるこの欺きの戦術は、今日も使われ続けており、世の終わりにも使われることでしょう。黙示録12章では、蛇は悪魔であり、全世界を惑わすサタンであるとされています。

しかし、サタンがうまく世を惑わす時は、教会の携挙後、特に大艱難時代の後半です。それまでは欺き、惑わそうとするサタンの試みはあまり成功しないのです。真理の霊である聖霊の働きによる教会の働きがあるからです。

警戒し続けてください。御言葉の中に留まってください。それが、敵対者が仕組んだ無数の欺きに満ちた陰謀の中で、真実と偽りを見分ける唯一の方法だからです。神の真理の上に堅く立ち、キリストの真理を全世界に宣べ伝えながら、惑わそうとする巧妙な欺きから身を守るのです。アーメン。
 
祈り
愛する父よ、私は敵の欺きに満ちた策略を見分ける識別力に満ち、警戒します。私は主の真理に堅く立ち、欺きから私の心を守ります。主の御言葉は私の足元を照らす灯であり、私はその御言葉に従います。御言葉は私を絶えず命の道に導き、決して揺らぐことなく、義の働きと実を結びます。イエスの御名によって祈ります。アーメン。

参照聖書
(黙示録12:9)こうして、この巨大な竜、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす、あのふるい蛇は投げ落とされた。彼は地上に投げ落とされ、彼の使いどもも彼とともに投げ落とされた。

(1ヨハネ4:1―4)愛する者たち。霊だからといって、みな信じてはいけません。それらの霊が神からのものかどうかを、ためしなさい。なぜなら、にせ預言者がたくさん世に出て来たからです。2人となって来たイエス・キリストを告白する霊はみな、神からのものです。それによって神からの霊を知りなさい。3 イエスを告白しない霊はどれ一つとして神から出たものではありません。それは反キリストの霊です。あなたがたはそれが来ることを聞いていたのですが、今それが世に来ているのです。4 子どもたちよ。あなたがたは神から出た者です。そして彼らに勝ったのです。あなたがたのうちにおられる方が、この世のうちにいる、あの者よりも力があるからです。

(マタイ7:15)にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやってくるが、うちは貪欲な狼です。