Abilities Of The Human Spirit
「こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。」(Ⅰコリント 13:13)
聖書には、人間には3つの大切な徳が神から与えられていると書かれています。猫や犬はそれらを持っていませんし、悪霊も天使も持っていません。今日の御言葉に明確に表記されているように、人間だけがそれら3つの徳を表現できるのです。
信仰とは、感覚や知覚に関係なく、目に見えないことを知って行動することができる能力を言います。希望とは、将来を期待しながら行動することができる能力です。愛とは、信頼し価値を見出し交わりのできる能力です。この3つの定義をよく観察すると、あなたは「能力」という言葉が強調されていることに気づくでしょう。実際に、この3つの徳(信仰、希望、愛)は、能力なのです。それらは、大切な能力であり徳目なのです。
神は、人の霊にこれらの能力を道具として与えてくれました。もし、それらが道具であるならば、私たちは必ず使用しなければなりません。例えば信仰を見てみましょう。イエスは弟子たちと一緒に船に乗り、後部で眠っていました。ところが、強い風が生じて、水が船の中に入ってきました。困った弟子たちは、「主よ、私たちが危険な目に合っているのに、気にされないのですか?」と言ってイエスを起こしました。それに対してイエスは問われながら答えました。「あなたがたの信仰はどこにあるのか?」 言い換えれば、「あなたたちは、あなたの信仰を用いるべきだった」と言われたのです。
問題は、風や水ではありませんでした。状況でもありませんでした。イエスが弟子たちに問われたのは、彼らの信仰でした。イエスは彼らにこう言われたのです。「この世であなた方に何が起ころうとも、どのような状況に出くわそうとも、あなた方に必要なものは信仰です。信仰をいつも働かせなさい。」と、イエスは伝えられたのです。
来たる世で存在する唯一の原則は、信仰、希望と愛です。信仰は、私たちがそれら原則を理解して働かせるために必ず
必要なものです。私たちは、いつか消えてしまうような能力ではなく、いつまでも残る能力を与えられているのです。それらはいつも私たちの為に働き、実を結んでいく能力なのです。
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祈り
尊い主よ、言葉に言い表せないほどの賜物、能力が私の内で働いていることを感謝します。あなたから授けられた多くの恵みの良き管理人として、全ての良い働きで完全な者とされ、あなたの目に喜ばしいことを行います。イエスの御名によってお祈りします。アーメン。
参考聖書
ローマ5:5 この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。
へブル11:1 信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。
へブル6:19 この望みは、私たちのたましいのために、安全で確かな錨の役を果たし、またこの望みは幕の内側にはいるのです。