A Different Mind-Set

「ただし、わたしのしもべカレブは、ほかの者と違った心を持っていて、わたしに従い通したので、わたしは彼が行って来た地に彼を導き入れる。彼の子孫はその地を所有するようになる。」（民数記14：24）

神は、エジプトからイエスラエルの子孫を連れ出した後、彼らを訓練し、養育するためにモーセを用いました。なぜでしょうか。その答えは単純です。神は、イスラエルの子孫とは違った意識を持っている誰かを必要としたからです。イスラエルの子孫は、奴隷の意識を持っていましたが、モーセは違いました。モーセは、ファラオの宮殿で、王子の身分でした。誰もモーセについて、王子の意識を取り除くことはできません。さらに砂漠で羊飼いに住んでいた時にも、彼の心の中では、彼はまだ王子でした。モーセの意識は王子だったのです。

柴が燃えても、燃え尽きない異様な光景を見た時も、モーセは恐怖で逃げたりはしませんでした。むしろ、モーセは言いました。「なぜ柴が燃えていかないのか、あちらへ行ってこの大いなる光景を見ることにしよう。」（出エジプト3：3）モーセには恐れがありませんでした。モーセに似た同様の意識をもった、聖書の中の二人の人物は、ヨシュアとカレブでした。彼らには、チャンピオンの意識がありました。彼らは、勝利者らしく考えました。今日の本文で、カレブに対する聖霊の称賛をもう一度読んでください。

神がイスラエルの子孫に約束された地を探らせるため行って来た二人は、巨人がその地にいたことを否定しませんでした。しかし、二人は、その巨人を「餌食えじき」として見たのです。二人の考え方（メンタル）は違ったものでした。他の10人の探りに遣わした者たちは、その地について信仰のない反応を見せた一方、ヨシュアとカレブは、信仰の観点で反応し、勝利の意識が動きました。これが、神のことばがあなたの人生になさせる御業です。みことばは、あなたの違った意識を与え、勝利と卓越さの考え方をもたらします。

神のことばは、神の知恵であり、あなたを正しく考え行うように導きます。みことばはあなたに、神の御心を行うように後押しする力です。神のことばは、あなたのうちに義人の知恵（ギリシャ語で、「フォロネシス（Phronesis）」）を実らせます。（ルカ1：17）クリスチャンの中には、自分自身が義とされながらも、義人の知恵に機能せずにいます。その人たちは、この世界の「残滓」を持っているからです。そして、それが彼らの破滅のもととなります。

病気のことを考えないでください。貧乏だと思わないでください。状況に関係なく、みことばで心を新しくして、神があなたについて言われたことを、言い続けてください。それがまさに義人の知恵です！

祈り
愛する御父よ。父の御言葉は、私を正しく考え、話し、行うようにしてくださいます。父のみことばは、私の状況判断をするとき、正しい意識と態度でふるまうようにしてくださいます。私は、義人の意識をもっているから、いつもすべての事柄で、卓越さと勝利を現します。イエスの御名によってお祈りします。アーメン。

参照聖書
ローマ12：2 この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。

ダニエル6：3 ときに、ダニエルは、他の大臣や太守よりも、きわだってすぐれていた。彼のうちにすぐれた霊が宿っていたからである。そこで王は、彼を任命して全国を治めさせようと思った。