2024年８月21日（水）
逆境の真ん中で支配する
Reigning In The Midst Of Adversities
「キリストの支配は、すべての敵をその足の下に置くまで、と定められているからです。」（1コリント15：25）
上記の聖句を読んで、すべての敵がまだイエスの足の下に置かれていないという意味だと考える人がいます。しかしそうではありません。上記の聖句は、「キリストの支配は、すべての敵をその足の下に置く時、」とは書かれていません。むしろ、「…すべての敵を彼の足の下に置くまで」と書かれているのです。言い換えれば、キリストが彼らの敵の真ん中で支配するという意味です。
「支配」と訳されているギリシャ語は「バシレウオ（basileuō）」（動詞）で、「統治する」、「君臨する」という意味です。この意味を真に理解するためには、ローマ5章17節を読んでみましょう。「もしひとりの違反により、ひとりによって死が支配するようになったとすれば、なおさらのこと、恵みと義の賜物とを豊かに受けている人々は、ひとりのイエス・キリストにより、いのちにあって支配するのです。」
冒頭の聖句にあるように、「君臨する王」としておられる主イエスは、統治する敵がいない天におられるのです。ということは、支配する場所はこの地上であることを意味します。では、主はどのように支配されるのでしょうか。それは、教会、つまり私たちを通して統治されるのです。
コロサイ1章18節（NIV）には、「また、御子はそのからだである教会のかしらです…」とあります。イエスはかしらであり、教会はイエスの体です。そして冒頭聖句で強調されている足は体の一部です。したがって、すべての敵がキリストの体であるすべての教会（私たち）に服従するまで、イエスは地上で支配し続けるのです。
それはイエスが再臨される前に起こらなければなりません。主は貧しくて、弱く、貧弱な、もろい教会のために来られるのではないことがわかるでしょうか。主は勝利する教会のために来られるのです。（エペソ5:27）聖書は、主が「…私たちの神のために、この人々を王国とし、祭司とされました。彼らは地上を治めるのです。」（黙示録5:10）と言っています。
ヨハネの福音書16章33節で、主イエスがこう言われたのも不思議ではありません。「…あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」今、私たちは神から生まれ、主への私たちの信仰が世に対する勝利なのです。これであなたは、ヤコブ1章2節で、さまざまな試練に遭っても、それをこの上もない喜びとしなさい、と言っている理由がわかります。私たちが敵の真ん中で支配するからです。
ダビデが「あなたは私の敵の前で、私のために食事を整えてくださいます。」（詩篇23:5）と言ったことを思い起こさせます。敵は問題ではないのです。あなたは敵の真ん中で、あなたは治め、支配し、祝うのです。神に栄光をささげます！
告白
愛する父よ、キリスト・イエスにあって私たちが楽しめる勝利を感謝します。私はキリストの体の一員であり、この世を治め、支配し、勝利のうちに歩む力を与えられています。私は義のうちに支配し、勝利のうちに歩み、イエスの御名によって、主の王国をこの地上に現します。アーメン。
参照聖書
（ローマ5：17）もしひとりの違反により、ひとりによって死が支配するようになったとすれば、なおさらのこと、恵みと義の賜物とを豊かに受けている人々は、ひとりのイエス・キリストにより、いのちにあって支配するのです。
（コロサイ1：16－18）なぜなら、万物は御子にあって造られたからです。天にあるもの、地にあるもの、見えるもの、また見えないもの、王座も主権も支配も権威も、すべて御子によって造られたのです。万物は、御子によって造られ、御子のために造られたのです。御子は、万物よりも先に存在し、万物は御子にあって成り立っています。また、御子はそのからだである教会のかしらです。御子は初めであり、死者の中から最初に生まれた方です。こうして、ご自身がすべてのことにおいて、第一のものとなられたのです。
（ローマ8：35－39）私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。患難ですか、苦しみですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。「あなたのために、私たちは一日中、死に定められている。私たちは、ほふられる羊とみなされた。」と書いてあるとおりです。しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、 高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。