Our Responsibility In Divinity

「私たちの間でキリストのためになされているすべての良い行ないをよく知ることによって、あなたの信仰の交わりが生きて働くものとなりますように。」(ピレモン 1:6)

クリスチャンの中には、無知ゆえに、自分の状況を神がなんとかしてくれるだろうとただ願って祈る人がいます。そのような人は、霊によるのではなく人間の本性で動いているのです。聖書では、次のように記されています。「あなたの信仰の交わりが生きて働くものとなりますように」。ここで使われている「生きて働くもの」という表現は、英語の聖書では、「効果がある(effectual)」という言葉が使われており、ギリシャ語では、「エネルゲス(energes)」という単語になります。「エネルゲス」は、「活発になる、又は働くことが可能」という意味になります。神は、あなたが信仰を活発に働かせることを期待しておらます。神が奇跡を起こす中、あなたの役割をあなたが果たすことを神は願っておられます。あなたが、なるようにしかならないと、あたかも障害を負っていて何もできないかのように考え、行動せず、なまぬるい人間でいることを、神は望んでおられません。あなたは神にとって大切な存在です。神に栄光を帰します。

そのような役割分担は、神が始めから考えていたことです。モーセとイスラエルの民たちの紅海での経験を思い起こしてください。イスラエルの民を殺す目的で、数多くのエジプトの戦車が近づいてきた時、モーセは、神に助けを求めるために祈ろうとしました。しかし、神の答えは、驚くべきものでした。「主はモーセに仰せられた。『なぜあなたはわたしに向かって叫ぶのか。イスラエル人に前進するように言え。・・・』」(出エジプト14:15)。目の前の状況は緊急を要し、祈りを始める場合ではなかったのです。そして神はすぐに次の指示を出されます。「あなたは、あなたの杖を上げ、あなたの手を海の上に差し伸ばし、海を分けて、・・・」(出14:16)。

神は、「私に祈りなさい。私が何とかしてあげよう」とは、モーセに言われませんでした。神は、「海を分けなさい」と言われました。そして、モーセは海に向かって、杖を上げました。そのとたん、神は海に強風を引き起こし、海を二つに分けました。これは、神が起こされた奇跡でしたが、モーセもそれに貢献しています。モーセが手を差し伸べた時に、神の御霊が動かれたのです。しかし、モーセが行動を起こすまでは、神は何もなされませんでした。

Ⅱペテロ1:4では、神が私たちを、神のご性質にあずかる者とならせてくださったと記されています。つまり、私たちは、神と同じ類いの存在です。それは、神の子どもとして、私たちが神の働きに参加するように召されたことです。あなたの言葉と信仰の行いを通して、神のご性質に対して積極的にあずかる者となってください。

祈り
愛する御父よ、父の恵みにより、あなたと一つとなり、神のご性質にあずかる資格が与えられたことを感謝します。私は、神によって既に定められている道を歩み、義の実を実らせていることを宣言します。イエスの御名によって祈ります。アーメン。

参考聖書
ピリピ人への手紙2:13  神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださるのです。

詩編32:9 あなたがたは、悟りのない馬や騾馬のようであってはならない。それらは、くつわや手綱の馬具で押えなければ、あなたに近づかない。