2024年5月31日(金)
真理、福音、御言葉
The Truth, The Gospel, And The Word

「では、しっかりと立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、足には平和の福音の備えをはきなさい。これらすべてのものの上に、信仰の大盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます。…また御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい。」(エペソ6:14-17)

今回の冒頭聖句の下線部「また御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい。」を観察すると、どれも神の言葉を使うことに関係しています。これは単なる繰り返しなのか、それとも違うことを指しているのでしょうか? 実はこれらは異なるものなのです。では、真理から始めましょう。真理とは、神の言葉全体を指します。

イエスは神の言葉について、「…あなたのみことばは真理です。」(ヨハネ17:17)と言われました。真理とは神の言葉であり、神があなたや世界、過去、現在、未来、そして命や死、霊的なもの、物質的なものに関して語ったことです。つまり、神はあらゆることについて真理を握っているということです。

その次は、平和の福音です。聖書には、「良い知らせを伝える者の足は山々の上にあって、なんと美しいことよ。平和を告げ知らせ、幸いな良い知らせを伝え、救いを告げ知らせ、…」(イザヤ52:7)とあります。従って、平和の福音とは救いのメッセージのことです。

神の言葉全体は必ずしも救いに関するものではありませんが、すべての救いを指し示しているものです。つまり、救いのメッセージは真理の本体の一部であることを意味します。救いの後にも、私たちが生きるべき人生があるからなのです。ですから、私たちがここで扱っているのは、福音の備えなのです。「足には平和の福音の備えをはき」と言っています。それは神があなたに救いのメッセージと送っておられることを意味しています。

3つ目は、「御霊の与える剣である、神のことば」です。これは、あなたの霊の内に啓示され、保たれている御言葉だけでなく、語られた御言葉、神の「レーマ」、つまりあなたの唇にある神の言葉を扱っているのです。神の言葉を御霊の剣と呼ばれるのは、御言葉が戦いのためのものだからです。

御言葉があなたの中にある限り、それは真理です。あなたの内に真理を保っているということは驚くべきことです。福音の宣教とは、魂を勝ち取り、癒し、解放しますが、そこには「戦い」があり、神の語られた言葉である御霊の剣が、敵対者に対するあなたの攻撃的な武器です。ですから、いつも御言葉を語り、敵を従わせてください。ハレルヤ!

祈り
愛する父よ、神の御言葉は真の光です。私は決して暗闇の中を歩きません。神の言葉が私の道を勝利と栄光へと導いてくださるからです。神の言葉は私の心と口にあり、私がそれを語るとき、私の人生、都市、国家に力強く広がっていきます。イエスの御名によって祈ります。アーメン。

参照聖書
(2テモテ2:15)あなたは熟練した者、すなわち、真理のみことばをまっすぐに解き明かす、恥じることのない働き人として、自分を神にささげるよう、務め励みなさい。

(エペソ1:13)この方にあってあなたがたもまた、真理のことば、あなたがたの救いの福音を聞き、またそれを信じたことにより、約束の聖霊をもって証印を押されました。

(へブル4:12)神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。