2025年5月4日(日)
真の霊的成長
Real Spiritual Growth

「ついに、私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全なおとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。」(エペソ4:13)

私たち一人ひとりが誰かによってこの世に生まれてきました、そうでしょう?赤ちゃんとして生まれてきたあなたは、生まれた瞬間から完全な人間でした。しかし、大人になるためには成長しなければなりませんでした。「より人間らしく」なるために成長するのではなく、成熟するために成長するのです。そして成熟するにつれて、知恵や理解力が身につき、人間がすることを子供の時よりもうまくできるようになるのです。

霊的にも同じことなのです。新生したとき、あなたは神の性質を持って生まれました。時間をかけて「より神に似る」ようになったのではなく、神のかたちに、神に似せられて生まれたのです。あなたは霊的に生まれたその瞬間から神に似ていて、神のように機能するように生まれたのです。あなたは神の御言葉と御霊によって生まれ、初日から神聖の性質を持っているのです。しかし、その後、あなたは霊的に成熟するまで成長しなければならないのです。

霊的な成長によって、あなたのうちにある神の命の完全性を現すようになるのです。霊的に成熟すればするほど、あなたの人生に対する神の計画をより効果的に実現し、神の力によって活動できるようになるのです。これは、一部のクリスチャンが自分の努力にもかかわらず、望ましい結果を得られない理由でもあります。特定の霊的責任と、現れを持続するためには、霊的成長が必要なのです。

ある物事は偶然にも起きるかもしれません。しかし、長続きはしないでしょう。何故なら、安定して物事が起きていくためには、あなたの霊的成長が不可欠だからです。それで私たちは、「私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい。」(2ペテロ3:18)と諭されているのはそのためなのです。エペソ4章15節は、「…あらゆる点において成長し、かしらなるキリストに達することができるためなのです。」と教えています。

御言葉を糧とし、霊的に成熟すれば、神の人生の目的を全うして歩むことができ、王国において永続的な結果を生み出すことができるのです。ですから、御言葉と神の知る知識の中で成長し、祈りと御霊との交わりに励んでください。1ペテロ2章2節にはこうあります。「生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、みことばの乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです。」

御言葉によって霊的に成長し、成熟するためには、御言葉を学ぶだけでなく、御言葉に基づいて行動しなければならないのです。「また、みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者であってはいけません。」(ヤコブ1:22)あなたが行う御言葉が、あなたの内にとどまるのです。ただ聖句を暗記するだけでは成熟にはつながりません。本当の成長は、御言葉を実行すること、つまり日々の生活の中で御言葉を実践することからもたらされるのです。

祈り
愛する父よ、生まれ変わった時に神の性質を私に授けてくださったことを感謝します。私は日々、御言葉の知る知識の中で成長し、御霊のうちで歩むことに献身します。私は、キリストのうちに成長し、また御言葉によって成長し、御霊との交わりにおいて一貫性を保ちながら、福音の完全な祝福のうちに歩み、私の人生に対する主の目的を果たします。イエスの御名によって祈ります。アーメン。

参照聖書
(ヘブル5:12-14)あなたがたは年数からすれば教師になっていなければならないにもかかわらず、神のことばの初歩をもう一度だれかに教えてもらう必要があるのです。あなたがたは堅い食物ではなく、乳を必要とするようになっています。まだ乳ばかり飲んでいるような者はみな、義の教えに通じてはいません。幼子なのです。しかし、堅い食物はおとなの物であって、経験によって良い物と悪い物とを見分ける感覚を訓練された人たちの物です。

(エペソ 4:11-16)こうして、キリストご自身が、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、ある人を牧師また教師として、お立てになったのです。それは、聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためであり、ついに、私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。それは、私たちがもはや、子どもではなくて、人の悪巧みや、人を欺く悪賢い策略により、教えの風に吹き回されたり、波にもてあそばれたりすることがなく、むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において成長し、かしらなるキリストに達することができるためなのです。キリストによって、からだ全体は、一つ一つの部分がその力量にふさわしく働く力により、また、備えられたあらゆる結び目によって、しっかりと組み合わされ、結び合わされ、成長して、愛のうちに建てられるのです。