Judge It By The Word

「預言する者も、ふたりか三人が話し、ほかの者はそれを吟味しなさい。」(コリント人への手紙 第一 14章29節)

人々は、時々求めたことを主にから幻や啓示として受けますが、それを神の御言葉として吟味していません。彼らはその幻と啓示が記された御言葉(聖書)と一致しているかどうかを、時間をかけて確認してみません。

例えば、ある男性が幻を見ました。彼は長年、クリスチャンでしたが病気になりました。病床に伏している時に、彼は、サンダルを履き、白い衣を身にまとった人が、雲に包まれ病室に入って来られる幻を見たのです。彼は、その方が誰なのかを見るため、足の先から上へ見ました。彼が顔を見るために首を上げると、その方は、「あなたを癒すのは私のみこころでない」と言いながら姿が見えなくなりました。

その男性の顔を見る事が出来ませんでしたが、彼はその部屋で神の臨在を感じて、この方がイエスだと信じました。そうして彼は、自分は癒されるのが、神の御心ではないことを受け入れ、他の兄弟達にも自分が癒されるのは、神の御心ではないと言い始めました。 しかし、それは、イエスと一致していません!

どうして自分の前に現れた人が、イエスだと思ったのでしょうか? 「白い衣」と「白い雲」に包まれたと描写したものからですか? それとも彼がその部屋の中で、神の臨在を「感じた」と証言したからですか? この中のいずれの理由も彼がイエスであると定めるには、十分ではありません。あなたは啓示の解釈について、知っておく必要があります。もしイエスのように見える誰かがあなたに現れ、聖書と一致していない言葉を話されたら、それは必ず疑わなければなりません。あなたは、不一致を拒否できる権利を持っています。

多くの人がこのことに気付かずにいます。神の御心は、聖書に明確に示されています。神はあなたに良くなって欲しいのです。第三のヨハネ1章2節は言います、「愛する者よ。あなたが、たましいに幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、また健康であるように祈ります。」 神は、神の御言葉と食い違うことは決してされません。ですから、あなたが聞いている声が神の言葉と食い違うのならば、それは、その姿とは関係なく、悪霊が言っているのです。さらに、聖書はサタンさえ光の御使いに変装するので、だまされないように私たちに警告しています(Ⅱコリント 11:14)

すべての啓示は、神の御言葉に照らし合わさなくてはなりません!単に、あなたが幻を見たからとか、霊的だと思う人から話を聞いたからという理由だけで、それを受け入れてはなりません。御言葉によって吟味しなさい。啓示は、必ずしも完全で正確ではありませんが、すべての啓示は、明らかである神の御言葉に一致していなければなりません。そのために、あなたは自ら御言葉を身に付けて知っていなければなりません。

祈り
愛する主よ、すべての事において主の完全な御心へ一致する知恵と洞察する力をくださり感謝します。主からの召しの望みと、聖徒の栄光の豊かさを受け継ぐことが出来ますように。 心の目がはっきり見え、御言葉が私を通して明らかにされますように。私は聖霊の徳と素晴らしさを表します。イエスの御名で祈ります。アーメン。

参考聖書
ヨハネの手紙第一 4章1節  愛する者たち。霊だからといって、みな信じてはいけません。それらの霊が神からのものかどうかを、ためしなさい。なぜなら、にせ預言者がたくさん世に出て来たからです。

コリント人への手紙第一 13章9−10節  というのは、私たちの知っているところは一部分であり、預言することも一部分だからです。 10 完全なものが現われたら、不完全なものはすたれます。

ヘブル人への手紙 1章1−2節  神は、むかし先祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、 2 この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。神は、御子を万物の相続者とし、また御子によって世界を造られました。