2024年6月29日(土)
五つ奉仕の賜物における明確な目的
Distinct Purposes Of The Five-fold Ministry Gifts
「こうして、キリストご自身が、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、ある人を牧師また教師として、お立てになったのです。それは、聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためであり、」(エペソ4:11-12)
使徒パウロは、キリストの体における五つの奉仕の賜物について、その働きの明確な目的を強調しています。その賜物は、聖徒を整えて奉仕の働きをさせ、キリストの体を建て上げるためです。
一部の聖書訳は、写本に句読点がないので、この箇所が最初の行から最後の行まで、一つの統一された目的を示していると誤って解釈しています。しかし、文脈分析や他の聖句との比較に裏打ちされた詳細な検討によって、パウロが概説した明確な目的が明らかになります。
他の聖書訳の中には、「聖徒を整えて、それから聖徒が奉仕の働きをさせ、それによって、キリストの体が建て上げられるためである」と間違って表現しているものもあります。しかし、それは誤解です。五つの奉仕の賜物には三つの明確な目的があります。第一に聖徒を整える、または備えさせることです。
第二に、彼ら自身がする奉仕の働きでもあります。第三に、キリストの体を建て上げることです。つまり、聖徒自身がキリストの体を建て上げるのではなく、11節に挙げられている五つの奉仕がキリストの体を建て上げる役割を担っているのです。
もちろん、キリストの体のすべての部分が本来の働きをするとき、体全体が建て上げられます。エペソ4章16節(NIV)には、こう書かれています。「キリストによって、からだ全体は、一つ一つの部分がその力量にふさわしく働く力により、また、備えられたあらゆる結び目によって、しっかりと組み合わされ、結び合わされ、成長して、愛のうちに建てられるのです。」
また、コロサイ2章19節には、こう書かれています。「このかしらがもとになり、からだ全体は、関節と筋によって養われ、結び合わされて、神によって成長させられるのです。」しかし、パウロはエペソ4章で、聖徒を整え、奉仕の働きをし、教会を建て上げるために、五つの奉仕の賜物には明確な目的が与えられていることに注意を促しているのです。
祈り
愛する父よ、私は五つの奉仕の賜物を通してキリストの体の中で整えられ、徳を高められ、建て上げられます。私は、暗闇や、弱さの中で行われず、迷路の中には歩みません。私は、いつも実を結び、生産的で、あらゆる良いわざに満ちあふれているからです。イエスの御名によって祈ります。アーメン。
参照聖書
(エペソ4:11-13)こうして、キリストご自身が、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、ある人を牧師また教師として、お立てになったのです。12 それは、聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためであり、13 ついに、私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。
(1コリント14:12)あなたがたの場合も同様です。あなたがたは御霊の賜物を熱心に求めているのですから、教会の徳を高めるために、それが豊かに与えられるよう、熱心に求めなさい。