2022年3月16日(水)
主の働きと主の御名
His Works And His Names

「神はモーセに告げて仰せられた。「わたしは主である。わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに、全能の神として現われたが、主という名では、わたしを彼らに知らせなかった。」(出エジプト記6:2―3)

「…あなたは、ご自分のすべての御名のゆえに、あなたのみことばを高く上げられたからです。」(詩編138:2 CJB)

神は主ご自身とその力、そして栄光をその御名によって現わされたのです。神はモーセにご自身を「主」と紹介されました。この神についての啓示は、モーセがイスラエルの子孫を邪悪な暴君であるファラオの手から救い出されるために必要なものでした。「主」とは、ヘブル語の四つ文字YHWHをラテン語と英語に翻訳したものです。

ここで、さまざまな場面でイスラエルに啓示された7つの主の名を簡単に見ていきましょう。彼らが荒野を旅してマラに着いたとき、マラの水は苦かったです。モーセを通して、神はその水を甘くし、彼らにこう言われました。「あなたがたの神、主に仕えなさい。主はあなたのパンと水を祝福してくださる。わたしはあなたの間から病気を除き去ろう。わたしは主、あなたをいやす者である」(出エジプト23:25,15:26)。

イスラエルが旅の途中、アマレクが彼らに対抗して出てきましたが、モーセは神の助けにより、アマレクを完全に打ち負かしました。その勝利を祝って、モーセは祭壇を築いてそれを「アドナイ・ニジ:主はわが旗」(出エジプト17:13-15)と言っていました。ハレルヤ。

イスラエルの旅は続き、神はこう言われました。「あなたはイスラエル人に告げて言え。あなたがたは、必ずわたしの安息を守らなければならない。これは、代々にわたり、わたしとあなたがたとの間のしるし、わたしがあなたがたを聖別する主であることを、あなたがたが知るためのものなのである。わたしはあなたがたを聖なる者とする主(メカディシュクムMekadishcum)である。」(出エジプト31:13、レビ20:8)

そして、ギデオンについて見てみましょう。ギデオンが野原で働いていると、突然御使いが現われて言いました。「勇士よ。主があなたといっしょにおられる」(士師記6:12)。御使いはギデオンに働きかけ、ギデオンは強められました。彼はひざをかがめ、祭壇を築き「アドナイ・シャロム」すなわち「主は平安である」と言いました。

それから数年後、神はイスラエルの陣営に来られて「アマレクが再びやってくる」と語られました。そして当時王だったサウルに言われました。「アマレクを完全に滅ぼしてほしい、わたしは代々アマレクと戦うと誓ったのだから」。そこで神は「わたしはアドナイ・サボアト(Sabaoth)、すなわち万軍の主」、つまり戦いの神であると言われました。

その数年後、神の民のためにいつも泣きながらとりなしていた預言者エレミヤに、主は語られます。彼は、神の名をアドナイ・ツィドケヌ(Tsidkenu)「主は私たちの正義」として預言しました(エレミヤ23:6、33:16)。預言者エゼキエルは,神の御国が確立されるとき、主の千年王国の統治とエルサレムにおける臨在を表すもう一つの名を明らかにしています。「アドナイ・シャマ、すなわち主は臨在される」ということです。

旧約聖書の人々に対するこの最後の啓示は、預言者イザヤが明らかにしたように、キリストの誕生において「イマヌエル」、すなわち神が私たちと共におられることを告げることでした。聖書によれば、御言葉は肉となって私たちの間に宿り、主はイエスという名を与えられたのです。これは最も偉大な名です。それ以前に啓示された父の名は、すべて栄光ある名であり、その上に、生ける御言葉であるイエスが高く上げられたのです。「私はあなたの聖なる宮に向かってひれ伏し、あなたの恵みとまことをあなたの御名に感謝します。あなたは、ご自分のすべての御名のゆえに、あなたのみことばを高く上げられたからです」(詩編138:2)。

天と地、地の下にあるすべてのものは、イエスの御名に反応します。神の名は神格であり、すべての名にまさる御名です(ピリピ2:9―11)。神に祝福がありますように!

祈り
神が私たちに、すべての名に勝る御名、すなわちイエスの御名を与えてくださったことを知ることは、なんという恵みでしょう! 私はその御名の力によって、主の義を表し、勝利と栄光のうちに歩むのです。イエスの御名が私につけられているので、私は成功者です。ハレルヤ!

参考聖書
(ピリピ2:9-11 AMPC)それゆえ、神は、キリストを高く上げて、すべての名にまさる名をお与えになりました。それは、イエスの御名によって、天にあるもの、地にあるもの、地の下にあるもののすべてが、ひざをかがめ、すべての口が、「イエス・キリストは主である。」と告白して、父なる神がほめたたえられるためです。

(詩編138:2 AMPC) 私はあなたの聖なる宮に向かってひれ伏し、あなたの恵みとまことをあなたの御名に感謝します。あなたは、ご自分のすべての御名のゆえに、あなたのみことばを高く上げられたからです。