2025年6月8日(日)
ダビデからの手がかり
A Cue From David
「 しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。」(ローマ8:37)
1サムエル記17章には、イスラエルの民が有力な敵国であるペリシテ人とどのように対立していたかが書かれています。ペリシテ人は手強い軍隊を集め、その勇士ゴリアテは反抗的に立ちはだかり、イスラエル人に一騎打ちの戦士を送り出すよう挑んできました。
40日間、ゴリアテはイスラエル兵を愚弄し、あざけりました。イスラエル軍は、ゴリアテとの対決を想像すると恐怖で茫然自失となりました。しかし、この悲惨な状況の中、軍隊に入る資格もない若いダビデが前線に到着し、谷間に響き渡るゴリアテの嘲笑を聞いたのです。
イスラエルとその神に対する巨人の反抗に憤慨したダビデは状況を尋ね、ペリシテ人の勇士を殺した人に何がなされるのか調べ始めました。しかし、ダビデの問いかけに長兄エリアブは懐疑的な態度を示し、ダビデの動機に疑問を投げかけました。「なぜここに降りてきたのか?」 エリアブはそう言ったのです。彼の言葉には軽蔑がにじみ、ダビデは単なる羊飼いに過ぎず、ゴリアテに挑むことができると考えていること自体が甘いと示唆しました。
エリアブの非難にもめげず、ダビデはサウル王の前に引き出されるまで聞き込みを続けました。そこで彼は、羊飼いとしての経験を自信たっぷりに語ったのです。「…私は羊飼いで、父のために羊の世話をしてきました。ライオンや熊が群れから子羊を連れ去ろうとすると、私はそれを追いかけ、撃ち殺して、子羊を助け出しました。ライオンに牙をむかれたら、私はライオンの喉をつかみ、首を絞めて殺しました。ライオンだろうが熊だろうが、違いはありません。そして、神の軍隊を愚弄しているこのペリシテ人の豚にも、同じことをしてやります。」(1サムエル記17:36-37MSG)
何というダビデの答えでしょうか!ダビデはエリアブと議論したり、自分を証明しようとはしませんでした。その代わりに、彼は冷静に神の誠実さの証を語ったのです。そうすることで、彼は兄の冷笑から、彼を通して働く神の力に焦点を移したのです。もちろん、ダビデはゴリアテを倒し、首を切り、巨人の首を持って通りを歩きました。
その結果、ダビデに挑む者はいなくなりました。彼の勝利は、どんな言葉よりも雄弁だったのです。疑心暗鬼(ぎしんあんき)に陥った者たちがあなたを説得しようとするとき、ダビデの例を常に思い出してください。あなたの召命と任務に集中してください。神の恵みと能力があなたのうちに働いていることを信じてください。そうすれば、あなたの勝利が、嘲笑する者たちを黙らせることでしょう。
祈り
愛する父よ、主が私に与えてくださった知恵と大胆さに感謝します。私は、反対や疑い、不信仰の声に脅かされることを拒否します。主は私を圧倒的な勝利者としてくださったからです。私の成功と功績は、あらゆる反対勢力を黙らせ、私を通して、あなたの栄光が現されます。イエスの御名によって祈ります。アーメン。
参照聖書
(1サムエル17:45-47)、ダビデはペリシテ人に言った。「おまえは、剣と、槍と、投げ槍を持って、私に向かって来るが、私は、おまえがなぶったイスラエルの戦陣の神、万軍の主の御名によって、おまえに立ち向かうのだ。きょう、主はおまえを私の手に渡される。私はおまえを打って、おまえの頭を胴体から離し、きょう、ペリシテ人の陣営のしかばねを、空の鳥、地の獣に与える。すべての国は、イスラエルに神がおられることを知るであろう。この全集団も、主が剣や槍を使わずに救うことを知るであろう。この戦いは主の戦いだ。主はおまえたちをわれわれの手に渡される。」
(2コリント2:14)しかし、神に感謝します。神はいつでも、私たちを導いてキリストによる勝利の行列に加え、至る所で私たちを通して、キリストを知る知識のかおりを放ってくださいます。