5月30日(火)
クリスチャンが誰であるかを知る
Knowing Who The Christian Is

「しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です…」(第一ペテロ2:9)

あなたは四つの福音書を読んでも、クリスチャンの生活やクリスチャンの本当の姿は見えてこないかもしれません。それは、福音書が復活後のイエスの生涯について全貌を完全に伝えていないからです。昇天前のイエスの生涯については、非常に簡潔な記述になっています。

それが、イエスが弟子たちに、これから起こることを示し、すべての真理に導いてくださる聖霊、つまり真理の御霊について語られた理由の一部です(ヨハネ16:12-13)。ですから、クリスチャンが新約聖書を学ぶときに、最も適切な参照する御言葉は「書簡」なのです。

「使徒行伝はどうなのでしょうか」と聞く人がいるかもしれません。使徒行伝は、生まれたばかりの教会の行いの記録です。使徒行伝に登場する教会は、信仰を始めたばかりだったので、読み始めるのにはいい記録であるかもしれませんが、クリスチャンの生活を表現するのに最適なものではないかもしれません。しかし、新しく造られた者の生活や、新しく造られた者が真に誰であるかをより深く、より素晴らしい洞察力で理解するためには、書簡を学ぶ必要があるのです!

例えば、パウロのローマ教会への手紙(ローマ書)は、キリストの偉大な主権とキリストへの信仰が、救いの源であるという教えを見事に説いています。また、エペソ教会に宛てたパウロの美しい手紙には、新しく信じた者が神に対する霊的な知識と御国の実在の中での成長について詳細に書かれています。

ペテロも、第二ペテロ1章4節で、次のように語っています。彼は「その栄光と徳によって、尊い、すばらしい約束が私たちに与えられました…神のご性質にあずかる者となるためです」と言いました。クリスチャンとはどのような存在なのか美しく書かれているのです。私たちは、神の神性にあずかる者であり、神と同し仲間であり、神の命を運ぶ者なのです。なんという祝福された現実なのでしょう!

また、手紙では、キリストの千年王国に関する預言的な言葉もあります。主が千年王国で、ユダヤ人に約束したことはすべて、すでに今日教会が楽しむために与えられたものなのです。

ですから、クリスチャンの生活やクリスチャンが誰であるかを知りたければ、使徒言行録、手紙にある啓示と戒め、そして千年王国においてユダヤ人に預言的に与えられたすべての約束が必要なのです。ハレルヤ!

祈り
愛する父よ、私は、キリストにある新しい命の実在を学ぶことによって、霊的に成熟するために御言葉で養い、支え、強められています。私は聖霊によって進歩し、御言葉によって益を得ます。これは誰にも止められません。イエスの御名によってお祈りします。アーメン。

参照聖書
(コロサイ2:6-7)あなたがたは、このように主キリスト・イエスを受け入れたのですから、彼にあって歩みなさい。キリストの中に根ざし、また建てられ、また、教えられたとおり信仰を堅くし、あふれるばかり感謝しなさい。

(エペソ4:11-14)こうして、キリストご自身が、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、ある人を牧師また教師として、お立てになったのです。それは、聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためであり、ついに、私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。それは、私たちがもはや、子どもではなくて、人の悪巧みや、人を欺く悪賢い策略により、教えの風に吹き回されたり、波にもてあそばれたりすることがなく、