2023年8月12日(土)
キリスト教の推進力
The Thrust Of Christianity
「神は聖徒たちに、この奥義が異邦人の間にあってどのように栄光に富んだものであるかを、知らせたいと思われたのです。この奥義とは、あなたがたの中におられるキリスト、栄光の望みのことです。」(コロサイ1:27)
キリスト教の究極的なメッセージとビジョンは、「あなたがたのうちにおられるキリスト!」です。しかし、すべてのクリスチャンがこの実在を完全に把握しているわけではありません。キリスト教に関しての理解が欠如しているために、キリスト教が本当に持っているものが何なのかわかりません。
神の言葉を学び、聖霊によって啓示を受けなければ、誰一人もキリスト教の本質を完全に理解することはできません。多くの人は、キリスト教を単に世界に存在する宗教の一つだと認識していますが、それは大きな間違いです。
キリスト教は、宗教に関する従来の定義からは大きくかけ離れています。実際、聖書はキリスト教が宗教のある側面を取り入れているが、それでもキリスト教は宗教ではないことを明らかにしています。例えば、祈りのようなものです。キリスト教でも祈りをしますが、キリスト教が「祈り」ではありません。
救いについても考えてみましょう。救いは、誰かがキリストにあって新しく生まれたときに起こることです。第二コリントへの手紙5章17節でこう言っています。「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。…」私たちが、まだ主を知らない人々に福音を証し、伝え、救いに導くとき、彼らはキリストのうちに生まれ、永遠の命を受けるのです。しかし、キリスト教は、ここからさらに進み、救いから始まった人生を生きるのです。
このように、救いはあなたをキリストのうちに導き、あなたは「キリストのうちにいる者 」になるのです。しかし、真のクリスチャンの生活は「あなたのうちにおられるキリスト」なのです。これがキリスト教の推進力なのです。自分の内にキリストが宿っていることを真に発見した時、神の人生の目的を果たし、輝かしい人生を送ることができるのです。あなたの内におられるキリストの存在を発見した瞬間から、あなたの人生は喜びのメロディー、喜びのシンフォニーとなります。キリスト教とは、単なる信念ではなく、経験できる実在なのです。
キリスト教の真の本質は、それが単なる宗教ではなく、キリスト・イエスによる御父との神聖な関係であることを理解する次第です。これが、あなたが『御言葉の実在』の学習に真剣に取り組まなければならない理由のひとつです。『御言葉の実在』を通して、今あなたの内側に、まさに霊の深いところに、キリストが宿っているという、偉大な実在を把握するために必要な啓示を得ることができるのです。
祈り
愛する父よ、キリストが私の内に宿っておられるという輝かしい実在と深遠の真理を啓示してくださったことを感謝します。私はこの実在を常に意識し、私の世界に同じ真理を浸透させ、貫き、多くの人々を同じ喜びと終わりのない勝利の人生へと導いていきます。イエスの御名によってお祈りします。アーメン。
参照聖書
(ローマ8:10)もしキリストがあなたがたのうちにおられるなら、からだは罪のゆえに死んでいても、霊が、義のゆえに生きています。
(ガラテヤ2:20)私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が肉にあって生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。
(コロサイ1:26-27)これは、多くの世代にわたって隠されていて、いま神の聖徒たちに現わされた奥義なのです。神は聖徒たちに、この奥義が異邦人の間にあってどのように栄光に富んだものであるかを、知らせたいと思われたのです。この奥義とは、あなたがたの中におられるキリスト、栄光の望みのことです。