2月21日(月)
もうひとりの助け主
“Another Comforter”
「というのは、だれも、すでに据えられている土台のほかに、ほかの物を据えることはできないからです。その土台とはイエス・キリストです。」(第二コリント3:11)
使徒ヨハネは、第一ヨハネ2章1節で、イエスを「父との弁護人」と呼んでいることを見てみましょう。この「弁護人」という言葉は、「パラクレトス (paraklētos)」という言葉であり、これは、ヨハネ14章16節で、主が安心させるために使われたのと同じ言葉です。「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。」
パラクレトスとは、あなたと「共に行く者」またはあなたを「助ける者」という意味です。アンプル訳では「パラクレトス」という言葉から生まれる7つの美しい同義語を挙げています。助け主はその一つで、他には、助言者、協力者、とりなし、弁護者、慰め者、そして非常待機者という言葉があります。ハレルヤ!
なぜイエスは、ご自分の死と埋葬と復活の前に、弟子たちにもう一人の助け主について話されたのでしょうか。それは、イエスが父のもとに行かれ、もう長くは彼らとともにいられないからです。そのため、イエスは父なる神に祈り、永遠に共にいる「もう一人の」助け主を遣わしてくださるようにお願いしたのです。
「もう一人の」という言葉は、ギリシャ語の「アロス(Allos)」から訳されたものです。「アロス」とは、同じ種類、品質、タイプのもう一つのものという意味です。つまりこの助け主(聖霊)は、ご自分に似ていると言っているのです。ヨハネ14章17-19節で、イエスは続けて言われました。「その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はその方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。わたしは、あなたがたのところに戻って来るのです…」。
私たちの助け主であるイエスは天に召されました。しかし、イエスの臨在を見逃すことがないように、私たちにイエスの代わりに聖霊を遣わしてくださいました。今、イエスが弟子たちと共にしたように、あなたとともに道を歩くのではなく、あなたの中で歩まれています。主はあなたの中におられ、永遠にあなたとともにおられるのです。神を賛美します。
祈り
愛する父よ、私のうちに住む聖霊を遣わしてくださることを感謝します。私は聖霊を私の助け主、助言者、協力者、執り成し主、弁護人、慰め者、そして非常待機者として認識します。聖霊はいつも私と共におられ、私の中におられます! 聖霊は私の避難所であり力です。私は、神の御国に関して導かれ、案内され、強められ、教えられるために、聖霊にゆだねます。イエスの御名によってお祈りします。アーメン。
参照聖書
(イザヤ9:6)ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。
(ヨハネ14:18-19)わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。わたしは、あなたがたのところに戻って来るのです。いましばらくで世はもうわたしを見なくなります。しかし、あなたがたはわたしを見ます。わたしが生きるので、あなたがたも生きるからです。
(ヨハネ15:26 AMPC)わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち父から出る真理の御霊が来るとき、その御霊がわたしについてあかしします。