2023年10月8日(日)
あわれみ―苦痛を取り除こうという強い願い
Compassion—A Strong Desire To Remove Pain

「しかし主よ。あなたは、あわれみ深く、情け深い神。怒るのにおそく、恵みとまことに富んでおられます。」(詩編86:15)

聖書は、神があわれみを与えられるとは言わず、神はあわれみ深い、と言っていることに注意してください。あわれみとは何でしょうか?

あわれみとは、他の人の苦しみを認識し、その苦しみを和らげたいと願うことです。それが同情と異なる点です。同情とは誰かの苦しみや痛みに共感することを意味します。だからといって、同情する人がその人の苦しみに対して何かをしようとするわけでも、何かできるわけでもありません。

あわれみは慈悲とも異なります。慈悲とは、特に加害者や、処罰する対象に人に対して示す寛容のことです。しかし、あわれみには苦痛を取り除きたいという強い願望があります。苦痛を取り除きたいという願望がなければ、それはあわれみではありません。

ですから、聖書にある「神はあわれみ深い」とは、神があなたの直面している状況をご存じし、それを変えたいという願いを持っておられるのです。ハレルヤ! 聖書は、私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません、と言っています。(ヘブル4:15)

詩篇145篇8節にはこうあります、「主は情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵みに富んでおられます。」神はあわれみ深く、決してあなたに怒ってはいません。むしろ、あなたを祝福し、助け、状況を変えたいという思いで、いつも動いておられるのです。

祈り
あわれみ深く、慈しみとまことに満ちた父よ。父のあわれみは限りなく、揺るぎのない愛と配慮に感謝します。 その同じあわれみが、私の中で燃え上がり、他の人の苦しみを認識しています。私は御言葉と御霊によって、彼らの苦痛を取り去り、彼らの人生に肯定的な変化をもたらしたいという熱い思いに駆られます。 イエスの御名によって祈ります。アーメン。

参照聖書
(詩編78:38)しかし、あわれみ深い神は、彼らの咎を赦して、滅ぼさず、幾度も怒りを押さえ、憤りのすべてをかき立てられはしなかった。

(詩編111:4)主は、その奇しいわざを記念とされた。主は情け深く、あわれみ深く、

(マタイ9:36)また、群集を見て、羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らをかわいそうに思われた。

(コロサイ3:12)れゆえ、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者として、あなたがたは深い同情心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。