2025年3月5日(水)
あなたのうちの良いものを認識せよ
Acknowledge The Good In You

「それは、キリスト・イエスにあって、あなたがたのうちにあるすべての良いものを認めることによって、あなたがたの信仰の交わりが効力を持つようになるためである。」(ピレモン1:6 KJV)

前回の学びでは、使徒パウロがローマにある教会訪問の意図を表明した、ローマ15章29節の洞察に満ちた言葉を説明しました。「あなたがたのところに行くときは、キリストの満ちあふれる祝福をもって行くことと信じています。」パウロが福音の満ちあふれる祝福を歩むことができたのなら、あなたにもできるのです!それがあなたの召しなのです。しかし多くの人は、この現実の中でどのように歩めばいいのか、キリストの福音の祝福の満ち満ちた中でどのように歩めばいいのか、迷っています!

しかし、私たちの冒頭聖句は、非常に鍵となる重要な真理を明らかにしています。「それは、キリスト・イエスにあって、あなたがたのうちにあるすべての良いものを認めることによって、あなたがたの信仰の交わりが効力を持つようになるためである。」つまり、キリスト・イエスにあって、あなたがたのうちにあるすべての良いものを認めることによって、あなたの信仰の分かち合いや参加、信仰の行使が効力を持つようになるということです。言い換えれば、あなたの信仰を効果的にする方法は、キリスト・イエスにあってあなたのうちにある良いものを認めることです。

パウロが使った「認める」という言葉は、ギリシャ語の「エピグノシス(epignōsis)」から訳されています。それは完全な識別力、認識を持つことを意味します。それは、知る者が知られるものと関係を持つ知識であり、知識の対象とのつながりを伴う知識です。それは、神があなたをどのように造られたのか、そして福音を通して神があなたに預けられたものについて、具体的に、正確に、正しく理解することです。

あなたが新しく生まれ変わり、キリスト・イエスのうちにいる今、あなたのうちには、神があなたに知識を持ってほしいと望んでおられる、良いものがあるのです。神の御言葉と御霊の働きは、あなたがこの種の知識を得るための唯一の信頼できる情報源です。コロサイ1章9節から10節で、パウロは同じエピグノシス(epignōsis)という言葉を使っています。「こういうわけで、私たちはそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。どうか、あなたがたがあらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころに関する真の知識に満たされますように。また、主にかなった歩みをして、あらゆる点で主に喜ばれ、あらゆる善行のうちに実を結び、神を知る知識(ギリシャ語ではエピグノーシス)を増し加えられますように。」

福音の祝福に満たされて歩むには、キリストにあって自分のうちにある良いものを積極的に認め、完全かつ正確に知ることが必要です。神を褒めたたえます!

祈り
愛する父よ、私のうちにある良いものを感謝します。私はこれらの祝福を完全に認め、その中で歩み、私の人生に結果をもたらし、他の人々に祝福を与えます。御言葉と御霊によって、私はキリストにある私の相続財産について正確な知識を得、その現実の中で生きていきます。イエスの御名によって祈ります。アーメン。

参照聖書
(エペソ1:3)私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神はキリストにおいて、天にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました。

(2 ペテロ1:3-4)というのは、私たちをご自身の栄光と徳によってお召しになった方を私たちが知ったことによって、主イエスの、神としての御力は、いのちと敬虔に関するすべてのことを私たちに与えるからです。その栄光と徳によって、尊い、すばらしい約束が私たちに与えられました。それは、あなたがたが、その約束のゆえに、世にある欲のもたらす滅びを免れ、神のご性質にあずかる者となるためです。

(コロサイ 1:27)神は聖徒たちに、この奥義が異邦人の間にあってどのように栄光に富んだものであるかを、知らせたいと思われたのです。この奥義とは、あなたがたの中におられるキリスト、栄光の望みのことです。