2022年7月3日(日)
「終わりのラッパ」
The “Last Trump”

「終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。」(第一コリント15:52)

ある人が「終わりのラッパは何ですか。黙示録の7つのラッパの後に吹かれるのですか」と聞きました。いいえ、これは別のラッパであり、これを理解するには文脈の分析が必要です。今日の御言葉の前の節をいくつか読んでみると、パウロは続けて二重に意味を含めて話をしていることがわかります。

パウロはいくつかの節で、霊的なものと自然なもの、天のものと地のものについて書いています。また「最初と最後」、そして「第一と第二」という言葉を使っていました。「 聖書に『最初の人アダムは生きた者となった』と書いてありますが、最後のアダムは、生かす御霊となりました… 第一の人は地から出て、土で造られた者ですが、第二の人は天から出た者です。」(第一コリント15:45-47)

この文脈で見ると、パウロは「最後」と「第二」を同じ意味と考えたのです。したがって、今日の御言葉を同じ意味で読むと、こうなります。「 第二のラッパとともに、たちまち、一瞬のうちにです…」つまり、多くの人が考えているように、ラッパは一つではなく、二つあるということです。

この節の詳訳聖書では、これを裏付けています。「一瞬のうちに、瞬く間に、最後のラッパ(the last trumpet)[の音]が鳴る時に、ラッパ(a trumpet)は鳴り響き、[キリストにある]死者は不滅(腐ることのないもの)によみがえるからです…」。多くの人は、パウロが同じラッパについて言っていると思っていたので、これを聞き逃してしました。なぜ、このことが重要なのでしょうか。

旧約聖書では、二つの重要なラッパについて書かれています。一つは主が現れたときに鳴らし、もう一つは群衆のために鳴らしたものなのです。つまり、一つ目は神の栄光を現すために、二つ目は人々を集めるために鳴らしたのです。携挙の時、第一のラッパが鳴ると、主イエスが天から現れ、キリストにある死者は朽ちないものによみがえるのです。

二つ目の最後のラッパは、生きて残っている私たち全員を集合させるラッパです。 このラッパが鳴ると、私たちは変えられて、空中で主と会うのです。主の再び来られることに備えましょう。より多くの人々に福音を伝え、最後のラッパの響きとき、空中で主と会うことに備えましょう。それがどんな素晴らしい出会いになるのか、想像してみてください。ハレルヤ!

祈り
父なる神よ、世界中に福音を宣べ伝え、多くの人々を救いに導くように、主の子どもたちに惜しみなく与えた超自然的な能力と速さを感謝します。私たちは今日も御言葉の光の中を歩き、何よりも地上と人の心に御国を確立させることを求めます、イエスの御名によってお祈りします。アーメン。

参照聖書
(出エジプト19:16-18)三日目の朝になると、山の上に雷といなずまと密雲があり、角笛の音が非常に高く鳴り響いたので、宿営の中の民はみな震え上がった。モーセは民を、神を迎えるために、宿営から連れ出した。彼らは山のふもとに立った。シナイ山は全山が煙っていた。それは主が火の中にあって、山の上に降りて来られたからである。その煙は、かまどの煙のように立ち上り、全山が激しく震えた。

(ヨエル2:15-16)シオンで角笛を吹き鳴らせ。断食の布告をし、きよめの集会のふれを出せ。民を集め、集会を召集せよ。老人たちを集め、幼子、乳飲み子も寄せ集めよ。花婿を寝室から、花嫁を自分の部屋から呼び出せ

(第一テサロニケ4:16-17) 主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。